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【薬の副作用まとめ】食欲不振

①摂食調節物質への影響

原因となりうる薬物

・抗うつ剤 ⇒ ドパミンやセロトニンの作用に影響

・抗パーキンソン病剤 ⇒ ドパミンやセロトニンの作用に影響

・糖尿病薬(GLP-1製剤) ⇒ それ自体が摂食抑制因子。

・エストロゲン製剤 ⇒ それ自体が摂食抑制因子。

・インターフェロン製剤 ⇒ それ自体が摂食抑制因子。

・抗がん剤 ⇒ 小腸にあるクロム親和性細胞にダメージ。セロトニンを放出させ、嘔吐中枢が刺激される。

・カルシウム製剤 ⇒ 高Caにより摂食抑制因子の1つであるカルシトニンが分泌される。

・ビタミンD製剤 ⇒ 高Caにより摂食抑制因子の1つであるカルシトニンが分泌される。

・ステロイド剤の急な中止 ⇒ 副腎不全となり倦怠感や食欲不振が現れやすくなる。

②消化管障害

原因となりうる薬物

・NSAIDs ⇒ 胃粘膜のPG合成阻害によるもの。高頻度。

・抗がん剤 ⇒ 胃粘膜の直接傷害作用を持つものが多い。

・抗生物質 ⇒ 胃粘膜血流障害に伴う胃粘膜防御能力の低下。

・血糖降下剤 ⇒ 胃粘膜血流障害に伴う胃粘膜防御能力の低下。

・ステロイド剤 ⇒ NSAIDs併用時に発生しやすい。

・ビスホスホネート製剤 ⇒ 製剤の酸性度が高いため、長期連用で食道粘膜が傷害されやすい。

・地黄 ⇒ 胃排出能低下が起こりやすい。

随伴症状

高頻度で発症⇒胸焼け、胃痛など

胃潰瘍の場合⇒出血による貧血、黒色便など

③他臓器障害による消化管血行障害

1.肝障害

門脈域の肝細胞が壊死したり炎症を起こすことで、周りの組織が腫れて血行障害が起こり、胃腸の静脈が鬱滞する。

随伴症状⇒発熱、倦怠感、黄疸など

2.腎障害

体内の水分貯留(浮腫)が進行すると、胃腸もむくむため血管が圧迫されて胃粘膜の血流が確保できなくなる。腎不全では老廃物が体内に滞留する(尿毒症毒素)ため、これが食欲抑制因子として働く。

随伴症状⇒悪心、嘔吐、尿量減少、全身浮腫(ベルトがきつい、体重増加)、抹消浮腫(靴がきつい、足がむくむ)など

3.貧血

貧血が進行すると、酸素需要の高い脳への血流を確保させるため、胃腸への血流が低下する。

随伴症状⇒脈が速い、動悸、息苦しい、疲れやすい、頭重、失神、めまい、耳鳴り、冷えなど

④嘔吐中枢、脳CTZへの刺激

原因となる薬物

・抗がん剤

・モルヒネ

・ジゴキシン製剤

・テオフィリン製剤

 

悪心、嘔吐により食欲が低下する。また、予期することでも服薬前から食欲不振が起こることがある。

特にモルヒネは消化管運動抑制作用があるため、特に食欲不振が起こりやすい。

⑤その他

口内炎、味覚障害、発熱、うつ状態など


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