怖いけれど家庭の守護神アシダカグモ
更新日:2020-07-05 01:03:30 100841
アシダカグモ(脚高蜘蛛、学名:Heteropoda venatoria)は、アシダカグモ科に属するクモの一種。
人家に棲息する大型のクモとしてよく知られている。徘徊性で、網を張らず、歩き回って獲物を捕らえる。
ゴキブリなど家の中の衛生害虫を食べる天敵としては益虫かつ姿を苦手とする人にとっては不快害虫でもある。
体長は雌で20-30mm、雄では10-25mmに達し、全長(足まで入れた長さ)は約100mm~130mmで、足を広げた大きさはCD1枚分くらい。オスはメスより少し体が小さく、やや細身で、それに触肢の先がふくらんでいる。
もくもくと家中の害虫を退治して、喰い尽くすと黙って家を出て次の戦場に行くその職業軍人ぶりから、ネット上では、アシダカ軍曹と呼ばれています。
日本への流入に関しては、輸入果物などに紛れ込んできた、江戸時代にゴキブリ駆除の為に人為的に輸入したとも言われている。
アシダカグモが2~3匹家に駐屯すれば半年と経たず家から完全に駆逐されるという。そしてゴキブリが全滅したことを確認したアシダカ軍曹は、原住人に謝礼を求めるでもなく颯爽とその家を立ち去り次の戦場へと向かうのだという。
頼もしいゴキブリハンターなのですが・・・なにしろ、デカいw
足を広げるとCD1枚分くらい、って怖っ!!!これはとてつもないデカさで、予期せず会ったらビビリますね。
その大きさから毒グモと勘違いされることも多いが、人間に影響する強い毒は持たない。同じくゴキブリなどを捕食するムカデとは違い、人間に対しての咬害も起こらない。基本的に臆病で、人間が近寄ると素早く逃げようとする傾向が強く、近くの壁を叩くなどの振動にも敏感に反応する。ただし、素手で掴み上げるなどすると、防衛のため大きな牙で噛みつかれる場合がある。
人家内外に住むゴキブリ・ハエなどの衛生害虫を捕食してくれる益虫である。また、捕食中に他の獲物を見つけると、先の獲物をさし置いて新しい獲物を捕食しようとする習性があり、短時間に多数の害虫を捕らえる能力を持つ。一晩で20匹以上のゴキブリに噛みついたという観察記録もある。昆虫学者安富和男の著書『ゴキブリ3億年のひみつ』によると、アシダカグモが2・3匹いる家ではゴキブリは半年で全滅するという。
参考
アシダカグモの特徴・生態