米議会上院 安倍氏の功績たたえる決議案 全会一致で採択
更新日:2022-07-21 23:03:04 4036
米議会上院は20日、銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相をしのび、功績をたたえる決議を全会一致で採択した。
前駐日米国大使のハガティ上院議員(共和党)が起草し、超党派の68人が共同提出者に名を連ねていた。
決議案は、安倍氏が「自由で開かれたインド太平洋」の概念を広めたことや、日米同盟の強化に努めたことを挙げ、「世界中で自由、繁栄、安全を促進し、権威主義と専制政治に反対するために、日米両国が今後協力していく永続的な基盤を築いた」と称賛している。
(ワシントン=下司佳代子)
過去にはマンデラ氏らも
決議案は、安倍氏を「一流の政治家で、世界の民主主義的価値観の不断の擁護者」だとした上で、「日本の政治、経済、社会、そして世界の繁栄と安全保障に忘れがたい足跡を残した」とたたえている。
安倍氏が「自由で開かれたインド太平洋」の概念を広めたことや、日米豪印の4カ国が連携する必要性を説いた「安保ダイヤモンド構想」を打ち出したことにも言及。日米同盟については安倍氏が「外交、軍事、経済協力を強化することで同盟を前進させた」とした。
米国では、民主党のオバマ元大統領、共和党のトランプ前大統領共に良好な関係を築き、日米同盟の強化を進めた安倍氏への評価は、一般的に高い。決議案は安倍氏の指導力を「世界中で自由、繁栄、安全を促進し、権威主義と専制政治に反対するために、日米両国が今後協力していく永続的な基盤を築いた」と称賛した。
米上院決議では過去に、英国のサッチャー元首相や南アフリカのマンデラ元大統領らの追悼決議が採択されている。(ワシントン=下司佳代子)
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米上院が全会一致で採択