女子学生に自画撮り恐喝急増「知らないうちに、あなたも巻き込まれているかもしれません」
更新日:2022-09-20 23:12:08 2710
自画撮り被害とは、子供が「騙されたり」「脅されたり」して自分の裸や下着姿を
撮影し、その画像等をメール等で送らされてしまう被害のことです。裸の画像等を送
らせようとする相手は、最初に「いい人のフリ」をして近づいてきます。ターゲット
の人物に好意を抱かせようとしてプロフィールを偽り魅力的な人だと思わせたり、同
性になりすまして油断させたりして画像を送らせようとします。
また、悩みや相談に乗ったりして相手に自分を信頼させ、個人情報を聞き出して脅
す手口もあります。いろいろな情報を聞き出した後で、「裸の画像を送らないとお前
の個人情報をネットに拡散するぞ・秘密を友達や学校にばらすぞ」と脅迫するのです。
「知らない人には自分の事を教えない」
インターネット上だけの知り合いは、たとえ毎日メッセージを
やり取りしていたとしても、それだけでは相手がどんな人か分か
らないので「知らない人」なのです。
楽しくて魅力的だからといって簡単に相手を信用したり、自分
の秘密や悩み・個人情報を教えてしまうと、自画撮り被害等の犯
罪に巻き込まれる確率が高くなります。日常生活と同じように
「知らない人」に自分の事をいろいろと
教えないようにしましょう。
性的画像交換で恐喝被害が急増 「セクストーション」の手口とは
SNS(交流サイト)での自身の性的な画像をやり取りする中で、相手から「もっときれいに見える」と勧められたアプリを使うとスマートフォンの電話帳データを抜き取られ、恐喝される被害が急増している。
性に絡んで脅迫する「セクストーション」と呼ばれる犯罪の一つで、ウイルスソフトを使って男性が狙われるケースが多く、京都府警は「見ず知らずの人に私的な画像データを送らないように」と警戒を促している。
府警人身安全対策課によると、ウイルスソフトを使ったセクストーションは、SNSやマッチングアプリで知り合った相手と性的な画像データを交換しようとして被害に巻き込まれていく。
一般的な手口は、自分が性的な画像を送ると相手からも動画が送られてくるが、再生途中で途切れたり、ぼやけて見えなかったりする。相手が「アプリを使うときれいに見える」「このURLにアクセスを」などと勧めてくるが、そこにはウイルスが仕込まれており、接続すると電話帳データが抜き取られる。その後、「家族や知人に画像をばらまかれたくなければ金を払え」などと恐喝されるという。
落ち込んでいるときに…
冒頭の言葉は、ドラマに登場するひとりの女子高校生が訴えかけたものです。
成績優秀な兄のいる家庭内で孤立していく女子高校生のひとみさん。
落ち込んでいるとき、SNSでつながった男性とスマートフォンでやりとりする中、一方的に裸の画像を送られ、「ひとみちゃんのも送ってよ」とお願いされます。
せがまれ、悩んだひとみさん。“誰にも見せない”“二人だけの秘密”。
こうしたやりとりを信じて、裸の画像を送ってしまいます。
後日、画像はネット上に拡散し、同級生達にも知られることになりひとみさんは、自分のとった行為を後悔します。
後を絶たない“自画撮り被害”
だまされたり、脅かされたりして子どもが自分の裸などを撮影し、メールなどで送らされる被害、「自画撮り被害」と呼ばれています。
子どもの情報セキュリティーに詳しい、民間企業「デジタルアーツ」が、ことし4月に行った調査では、驚きの実態が浮かび上がってきました。
調査では、携帯電話やスマホを持っている小・中・高校生とその保護者、あわせて1200人余りに、「自画撮り」の被害にあう危機感があるか質問。
その結果、「危機感がある」と答えたのは
▽保護者では2.8%
▽子どもでは6.3% にとどまりました。
いずれも9割以上に「危機感がない」ことがわかったのです。
一方で、被害にあいかねない事態も起きていました。
SNSでコミュニケーションをとっている女子高校生のうち
▽「顔や身体などの写っている写真や動画を送ってほしい」と言われた経験があったのは18.6%
▽「家族や知人などに相談できない内容の写真や動画を送信したり投稿した経験がある」と答えたのは7%でした。
また、ネット上の友達とリアルでも会うことを望んでいるのは、女子高校生では64.8%にも上っていたのです。
いまは、SNS上でハッシュタグ(#)を使えば、共通の趣味やアイドルのファンを探せるため、知らない人と簡単につながり、やりとりを交わすことができます。
調査を行った会社の担当者によりますと、そうしたネット上のやりとりの中で、実際は男性であっても女性を装って子どもたちとやりとりし、言葉巧みに「自画撮り」を送らせるケースもあるということです。
「自画撮り被害とは」