盗難される車急増中 狙われやすい車、様々な手口と防犯対策もご紹介
更新日:2022-10-31 23:33:17 3625
乗用車
新しい年式の高級車など(レクサス、ランドクルーザー、RAV4、アルファード、ヴェルファイア等)や10年以上経過した年式の自動車が狙われています。
貨物車
10年以上経過した年式のものが狙われやすくなっています。
特殊車両
トラクターや建設重機等の特殊車両の被害も目立ちます。
自動車盗難の現状
- ランドクルーザー
- レクサス(LX、RX、LS、ES、NXなど)
- ハイエース
- アルファード
狙われる盗難車名別ランキング(令和3年中)
「トヨタのランドクルーザーが3日間で9台盗まれた」
警察に取材すると、盗まれたのは埼玉県の春日部市や本庄市など5つの市。
これまでになかった新たな手口が使われたようだ。
盗まれたのはランクルばかり
なぜトヨタ車が狙われるのか?
それは「需要があるから」です。窃盗団は買い手が欲しがる車両を狙います。ランドクルーザーやレクサスLXといった高級SUV、ハイエースやアルファードなどのワンボックス車は、日本でも人気ですが海外でも人気の車種です。特に新型ランドクルーザーとレクサスLXは、新車を発注しても納車まで4年待ちという状況が続いているため、中古車も新車価格を遥かに上回るプレミア相場となっているため狙われやすい状況です。
また、高値で売れる部品が装着されている車両も狙われます。ハイブリッドカーにはバッテリーやモーターなど高価な部品が多いため、車両ごと転売しない場合でも、解体して海外に売られるパターンも多くなっています。
狙われる場所
夜間帯の自宅、アパート・マンション駐車場、会社事務所で約7割が被害に遭っています。
自動車盗難の発生場所は、「駐車場」が最も多いのは予測しやすいでしょう。
「駐車場」の次に多いのが「一般住宅」です。
自宅の敷地に駐車していれば安全と思ってしまいがちですが、自宅敷地内での盗難の割合は増加傾向にあります。
主な盗難の手口
- 窓の隙間から針金等を差し込んでドアを解錠し、車両に侵入する。
- ハンマー等で車のガラスを破壊し、車両に侵入する。
- 工具等を使ってドアを解錠し、ステアリングロックを破壊してエンジンを始動する。
- 車体にマグネット等で隠しているスペアキーを探し出す。
- 家に侵入し、車のキーを盗む。
- レッカー、けん引車で車を丸ごと盗む。
- カギを預かる施設で車の使用者になりすましてキーを受け取る。
いま急速に広まっているCANインベーダー
「CANインベーダー」は具体的にどんな手口なのか。
警察への取材をもとに、車のセキュリティー機器を販売している会社が被害を少しでも減らすことにつながるならと実験してくれた。
会社の担当者は機材を準備したうえで、車のフロントの左前部分に歩み寄ると手をかけた。
ネジは事前に外してある。
力を込めて手前に引くと、きしむような音がして車体に隙間ができた。
そこからある配線を引っ張り出した。
車の通信システムに関するものだという。
狙われる盗難車